次世代内視鏡システム「EVIS X1」
「EVIS X1」は、従来システム「EVIS LUCERA ELITE」の導入から約 8 年ぶりにモデルチェンジを行った最新のOLYMPUSの内視鏡システムです。EDOF(Extended Depth of Field)、RDI(Red Dichromatic Imaging)、TXI(Texture and Color Enhancement Imaging)、狭帯域光観察(NBI:Narrow Band Imaging)など、がんをはじめとする消化器疾患に対して、今まで以上に高精度な観察・治療をすることが出来る内視鏡システムです。
「EVIS X1」の特徴
EDOF(Extended Depth of Field)
簡便さと質の高さの両立を追求した革新的観察技術
スコープ先端から入ってきた光が、遠点にピントの合った画像と近点にピントの合った画像の2つに分かれ、イメージセンサー上に同時に投影され、それぞれの画像を作り出します。
CV-1500に搭載されている画像処理ユニットにて、2つの画像を合成し遠点と近点にピントが合った1枚の画像を作り出します。
RDI(Red Dichromatic Imaging)
内視鏡治療の新時代を切り拓く新狭帯域光の登場
RDIはRed、Amber、Greenの3色の狭帯域光を使用しています。
Red、Amberの光はともに粘膜深部まで到達しますが、それぞれの血中へ、ヘモグロビンに対する光吸収特性と組織の光散乱特性の違いによりコントラストを形成し、深部血管や出血時の血液などがより観察しやすくなることが期待されます。
TXI(Texture and Color Enhancement Imaging)
スクリーニング検査にイノベーションを起こす新画像処理機能
入力画像を、ベース画像(明るさ成分)とテクスチャー画像に分解し、それぞれの画像はシステムの画像処理技術にて強調されます。強調された画像は統合され、色調強調を加えることで微妙な組織の違いをより明確に表示し、病原部などの観察をサポートします。
狭帯域光観察(NBI:Narrow Band Imaging)
豊富なエビデンスを有する内視鏡診療のゴールドスタンダード
NBIはヘモグロビンに強く吸収されるViolet(415nm)、Green(540nm)の狭帯域光を用いて周辺粘膜や血管とのコントラストを生成し病変のスクリーニング(存在観察)に寄与します。
更にNBI拡大観察をすることで、血管・表層のパターンが詳細に表示され、各分類わけ(質的観察・量的観察)に貢献します。