便秘と下痢を繰り返す原因や診断と治療便秘と下痢を繰り返す原因や診断と治療

便秘と下痢を繰り返す原因

便秘と下痢を繰り返す原因便秘と下痢が繰り返される場合には、過敏性腸症候群、大腸がんなどを疑います。
ただ、腸は脳の状態の影響を受けやすい器官です。ストレスや悩みを抱えたとき、不規則な生活などで自律神経が乱れたときには、便秘や下痢が引き起こされることも珍しくありません。
意外と多いものに、ある程度毎日排便があっても便が腸に引っかかり、便が滞留するとその傍を通れる軟便が目立ったり、
引っかかった便が一気に出るため下痢のように見えたりすることがあります。
大腸がんなどで引っかかる原因があるかを確認する必要がありますので、数年以内に大腸内視鏡検査を受けられたことがない方は、一度検査をおすすめします。

考えられる病気

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群では便秘と下痢を繰り返すことがあります腸に異常がないにもかかわらず、腹痛を伴う便秘・下痢などが続くのが過敏性腸症候群です。
便通の異常で受診した場合、約2~3割がこの過敏性腸症候群と診断されます。特に、ナイーブな方、ものごとを真面目に考えすぎる方などに起こりやすいと言われています。
仕事や学校がある日に調子が悪くなりやすく、長期のお盆休みやお正月休みの時は気にならないなどの方は、これに当てはまるかもしれません

大腸がん

大腸がんでは便秘と下痢を繰り返すことがあります。大腸がんの中でも、左側結腸(下行結腸~直腸)に腫瘍が生じたときに、便秘と下痢が繰り返される症状が現れやすくなります。その他、ときどき便に血が混じる、便が細くなる、お腹の張り、腹痛などの症状を伴うことがあります。
ただし、症状が出現してから見つかる大腸がんはかなり進行してしまっていることが多いので注意が必要です(内視鏡では切除できず、外科的に大腸切除をしても根治出来ないケースが多いです)。

検査・治療・お薬について

検査について

検査について

問診にて症状をお尋ねした後、腹部レントゲン大腸カメラ検査などを実施します。

治療・お薬について

過敏性腸症候群、大腸がんなど、原因となる疾患が明らかである場合には、それぞれの適切な治療を実施・ご案内いたします。
過敏性腸症候群の場合、その発症にはストレスや生活習慣も大きくかかわっているため、それらの改善も必要になります。
専門の医療機関またはかかりつけ医に一度ご相談ください。

便秘と下痢Q&A

便秘と下痢が繰り返される状態が1カ月ほど続いています。一度、内視鏡検査を受けた方がいいのでしょうか?

40歳を越えている方で過去3年間に大腸内視鏡検査を受けていないのであれば、検討された方が良いと思います。

便秘体質だったのに、急に下痢になったのですが、ストレスによるものなのでしょうか?

年代によって腸の動きも変わりますので、ストレスとは一概には言いにくいですが、便が滞留することによって下痢便が続くことがありますので、その場合には一度かかりつけの医師にご相談ください。

電車に乗ると必ずといっていいほど、腹痛を起こし、トイレに駆け込む生活に悩んでいます。便秘と下痢を繰り返しているのですが、検査をしても異常なし。なぜ、電車に乗るとお腹が痛くなるのか、また便秘と下痢を繰り返すのでしょうか?

過敏性腸症候群の可能性がありますが、時に潰瘍性大腸炎などの大腸疾患が隠れている場合がありますので、かかりつけの医師にご相談ください。

緊張するとすぐにお腹が痛くなります。トイレに行くと、下痢なのもしばしば。何か病気の可能性があるのでしょうか?

過敏性腸症候群(下痢型)の可能性があります。上記ご質問と同様、大腸疾患が隠れている場合がありますので、かかりつけの医師にご相談ください。

便秘や下痢にならない為の予防や食事について

一般的に、水分が十分に吸収できない、または腸管運動が過敏(過活発)であれば下痢になりやすく、反対に水分を必要以上に吸収している、または腸管運動が停滞していれば便秘になりやすいとされています。
つまり、水分の吸収量と腸管の働きを適正に維持することで、快便が期待できます。
アルコール摂取の多い方は下痢になりやすいです

便秘の予防・食事

  • 水分をこまめに、積極的に摂取する
  • 水溶性食物繊維、不溶性食物繊維を含む食事を取り入れる
  • 乳酸菌を含む食品を摂る
  • 良質な油脂を適度に摂る(内容物を先へ先へと送る「蠕動運動」を促進します)
  • 適度な運動の習慣を身に着ける
  • トイレを我慢しない。また、朝食後など、便意がなくとも決まった時間帯にトイレに行く習慣を身につける

下痢の予防・食事

  • 水分をこまめに、積極的に摂取する(できるだけ常温のものを)
  • 水溶性植物繊維を含む食事を取り入れる
  • お腹の調子が悪いときには、消化の良いものを摂る
  • 刺激の強い食品を避ける

食事についてはその人に合う合わないがありますので、10~14日間は続けて改善がなければ他のものに切り替えて、合う食事を探していく必要があります。

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